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骨折の記録

2011年2月19〜20日に、肩関節に近い左上腕部を骨折しました。
左上腕頸部骨折というのでしょうか。
受傷直後の痛みや不安、リハビリに関する不安、回復の程度に関する不安、あらゆる不安から、webで骨折を調べたものです。
もしかしたら、私の経験も、誰かの役に立つかも知れないので、骨折の考察をしようと思います。

私の骨折は、肩関節に近い上腕部の骨折です。骨が外に飛び出す開放骨折ではありません。
肩関節に近ければ近いほど、後遺症が残りやすいそうです。
私の場合、救急車で運ばれた時の診察をした整形外科の先生は、後遺症が残ります。具体的には、腕が真上に挙がらなくなります、と言いました。
高齢者が骨粗鬆症になっているときに受傷しやすい箇所だそうですが、強打すれば、
だれでも受傷できるそうです。

受傷直後はショック状態で血圧は下がります。
数日間は、ややぼんやりしがちなので、
無理はしない方が良いと思います。

最初、腕を体から離すのがとっても痛いです。
三角巾のガーゼを腕と胴の間に通すのも痛いです。
この痛みが薄くなるまで、1週間〜10日くらいかかります。
痛み止めは、最初の受診時にもらいました。
「痛かったら飲んで。痛くなければ無理に飲まなくて良いです」
って、
痛くないなんてことあるかぃ!
と心の中で突っ込んでました。
でも、4日目には、痛み止め飲んでいませんでしたね。

私はこの間、腕をパーカーの中にしまって(?)、少しでも動かないようにしました。
シャワー時は左腕と胴体が離れないように、裁縫用の幅3センチのゴムを、
胸の上の方とウエスト付近の2カ所に巻いていました。とにかく痛みは感じない方が良いですから。

三角巾は首に巻くと首の皮膚が痛くなるので、背中とを通して肩に回す方が、
腕も動きにくくなるので良いです。
ただ、私は通勤で三角巾の結び目が伸びてしまい、不自由だったので、
「ベルト付つり包帯」を利用しました。
寝るときは、このつり包帯はごつすぎるので、三角巾を使います。
腕が動くのは痛いので、三角巾のお腹側を、ゴムのファッションベルトで止めてました。

また、お風呂に入るとき、三角巾でも良いのですが、体を洗うのには、体に触れる面積の少ない
「アームストラップ」が便利だと思います。
これは、体から腕が多少離れても我慢できるようになってからの利用になります。

受傷10日目から、リハビリが始まりました。
腰を90°曲げて、三角巾からはずした腕を自重に任せて降ろします。
そして自重を利用して腕をぐるぐると回します。アイロン運動みたいなもんです。

その1週間後からは、まっすぐに立って腕を前と横に90°まで挙げる練習をします。
このリハビリは壮絶かもしれません。
受傷直後とは種類は違うものの、痛みという点では良い勝負かと。

骨折時、骨だけに傷が付くわけではなく、筋肉やら筋やらも切れているんでしょうね。
それが変なところに貼り付いている(のかどうか、知りませんがイメージとして)ので、
動かすと、これが剥がれるんでしょう(かどうか、本当のところは判りませんがイメージとして)。
動かすたびにこむら返りが起きるような痛みです。
私は、腕を上げる前、腕を出来る限り伸ばして、腕を上げ、停止し、降ろした後も、
まだ腕を伸ばした状態を維持して、ゆっくりと力を抜いていく方法を編み出しました。
そうすると、痛みがすこーしだけ緩和されました。
どのみち、息できないほどには十分痛いのですが。

2週間で90°まで挙がること、がリハビリ科に通わなくて済む条件とされましたので、必死でした。
筋力落ちていますから、腕そのものの重さも負担ですし、しかも痛いのです。
肘は三角巾の中で曲がった状態にいたので、まっすぐ伸ばすだけで肘も痛いです。
腕全体、打ち身でものすごいあざだったので、肘もダメージを受けていたかも知れないです。
肘の痛みは、3ヶ月位消えませんでした。

一番参考にしたのは、リハビリに関するエッセイ「骨折からのリハビリ」でした。
こちらは、肩関節の骨折をされた方の記録でしたが、大変参考になりました。

まもなく第2段目のリハビリの2週間目(診察日)が近づいてきたのに、90°に挙がりません。
「挙がる気がしない」
焦りも出てきました。
それでも、降ろしたときの痛みは、だいぶ減ってきました。もちろん、じーーーんと痛いのですが。

とうとう診察日、なんとか、よろよろとと言った感じで腕を挙げました。
手先が震えるんですね。やっとこさ腕が持ち上がる感じ。
先生は、「うーん、力が足りない・・・」とは言いましたが、リハビリに通えとは言いませんでした。

そして、もう2週間、90°挙手のリハビリを続けました。
次の診察の時は、主治医の先生が変更になっていました。
そして、そのときは、90°挙手は自信を持ってできるようになっていました。
でも、まだまだ降ろしたときの痛みはあります。肘も伸ばすと痛いです。
もう2週間、90°挙手のリハビリです。

受傷から約2ヶ月後の診察で、180°挙手を目指したリハビリに入りました。
具体的なリハビリ手法の指示はありませんでした。私は上述したエッセイの方法を実施しました。
回数は、書かれている回数もできませんでしたが・・・。

更に3週間後、165°挙手が出来ていました。
それは、先生にはちょっとした驚きだったようです。結構、関節に近い位置の骨折だったので、
生活に支障が出る可能性すらあると思っていたようで、同情していたんですよ、とのこと。

もっとも、それから1ヶ月後の検査でも165°しか挙がらなかったので、
私の限界がここであるという判断がなされました。
でも、もし交通事故だったとして「後遺症あり」の診断書は書けないレベルだということでした。
今、腕は不自由なく挙がりますし、背中側にも回ります。
筋力は落ちていますが、そこそこの物は普通に持てますし、つり革に捕まるのを左手に任せられるようになりました。

受傷直後は、食事の支度をどうしようとか、いつまで左腕が使えないか判らない状態でしたから、ほど遠い思いでした。
過ぎてしまえば、あっという間でしたが、リハビリとの戦いも「挙がるようになる気がしない」とのの戦いでした。


ということで、骨折の経過・まとめ

2011-02-19 受傷、診察、痛み止めをもらう。手術の可能性を示唆されて、「えぇぇぇっ、手術ぅ!!??」と叫んだ私に、先生が驚き「うーん、手術は、うん、多分要らないでしょう」と気休めを言った。
2011-02-22 診察2回目、一応痛み止めはもらった。
 この週のシャンプーは、美容院でお願いしました。椅子を倒される時の腕もまだ痛い。
2011-02-28 三角巾から出ている左手を使って両手でPC入力を4時間やって夕方激しい痛みに薬を飲む。
2011-03-01 診察3回目、手術不要の判断。リハビリ第1段(アイロン運動)指導
 この時期から、腕を体から自力で離せるようになる(服を着たりシャワー浴びるのが楽になる)。
2011-03-08 診察4回目、リハビリ第2段(90°挙手)指導
 この時期から、そろそろ三角巾が鬱陶しくなる。
2011-03-20 とてもじゃないけど、90°挙がらないと思う。一応挙がると言えば挙がるのだけれど、体が大きく左に傾いていて、正しく挙手できているという図からはほど遠い。
2011-03-22 診察5回目、力弱い90°挙手実現、三角巾を外したいと言いそびれた。
2011-04-05 診察6回目(主治医変更)、三角巾を外して良いが、重い物は持たないようにとの指導。
2011-04-19 診察7回目、リハビリ第3段(180°挙手)指導
2011-05-10 診察8回目、165°挙手実現、ただし肘の痛みは残っている。
 この時期から、電車が急に揺れたとき、とっさに左手がつり革を持とうとするようになる。
2011-06-14 診察9回目、ほぼ完治ということで診察終了。ただし、骨の隙間はまだはっきり。検査のたびに骨が増えていることは確認できている。
2011-07-04 肘の痛みはほっとんど無くなっていることに気づく。

by soutan_source | 2011-07-04 15:57 |